世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ウィームスモルツ シングルカスクリリース カリビアンクレーム    46.0%

  • 地域: ハイランド
  • ブランド: ウィームスヴィンテージモルツ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: アジア、ヨーロッパ
  • 掲載号:129

クリス・グッドラムSCORE8.2

香り
さあ、オーク祭りのはじまりだ。焼いたバタートフィー、バタースコッチキャンディ、削りたての材木、サルタナレーズン、焼いたココナッツ。硬質な大麦の香りと、ほとんどグレーンのようなハーブっぽいスピリッツ香が現れる。花崗岩のような、ほとんど塩気に近い匂いもある。
香りと同様に、グレーンのようなハーブっぽいスピリッツ香と、少々のドライフルーツで幕を開ける。オーク風味はすぐに現れるが、アルコールとグレーン特有の風味によって抑制されている。
フィニッシュ
余韻は長く、ドライフルーツの風味に香りのよいスパイスが加わっている。いつまでも残るスモーク香とハーブ香があり、見事な力強さを示している。
コメント
グレーンウイスキーにありがちだが、オークの香りがやや圧倒的すぎる。それでも口に含むと見事にバランスがとれた味。

ジョエル・ハリスンSCORE7.9

香り
驚くほどオイリーでワックスのような匂い。フレッシュなアップルジュース、ココナッツ、黄色い春の花などの感触を表現している。全体としてみれば、非常に心地よい導入部。
風味はバニラで幕を開け、すぐにショウガに飛び移り、最後は挽きたての黒胡椒を含んだオークのスパイスに着地する。複雑だが、もう少しバランスがとれていてもいい。それでもいったん落ち着けば、のんびりと楽しく飲めるウイスキーだ。
フィニッシュ
砂糖を振りかけた焼き菓子、はっきりとわかるビスケット風味、ほんのわずかに新鮮なショウガ。
コメント
実験的なウイスキー。この味わいが好きな人はたくさんいそうだが、シングルモルト専門のファンが探し求めるようなウイスキーではない。